こういう形態のスモールビジネスか、と思いました

たまたまネット通販サイトを覗いていて、目に留まった店がありました。ソーラーライト、ワイヤレスチャイム、SDカード。かと思えば猫よけグッズや着圧ソックス、霧吹きまで並んでいて、正直なんの店なのか一瞬分かりませんでした。

よく見ると、店の名前自体が商品名とキーワードの羅列でした。ブランドを名乗るというより、検索で拾われるための並びです。値段はどれも似たような帯に集まっていて、全商品に大きな割引クーポンがついています。レビューの数も、ちょっと異様なくらい厚い。

ああ、これが噂に聞く「スモールビジネス」というやつか、と妙に納得しました。商品そのものに強いこだわりがあるようには見えません。強いのは、見せ方と、検索に引っかかるための細かい作り込みの方です。誰でも始められそうに見えて、ここまで仕組みを整えるのは、たぶん相当な手間がかかっています。

同時に、少し引っかかることもありました。この店に、ファンはついていないだろうということです。ついているのはたぶん、店の名前ではなく、クーポンやポイントの方です。積み上がっているのは、この人が磨いてきた技術というより、モール側の実績なのかもしれません。

「割り切ってるなぁ」という言葉が、一番しっくりきました。ブランドを育てる遠回りより、今すぐ売れる近道を選んだ結果が、たぶんこの店なんだろうと思います。

最初は、商品に愛のない店だと思っていました。でもたぶん、違います。愛の向き先が商品ではなく、売れる仕組みの方に寄っているだけです。手は、まったく抜かれていません。

積み上がるものがモール側の実績だとしても、その仕組みを回している腕前だけは、この人のものとして残ります。少なくとも僕には、それが虚しいものには見えませんでした。